2023年11月13日月曜日

朝なかなか起きない子供への対処法

学校があるのに、朝子供がなかなか起きない、
毎朝不毛なイライラに悩まされている、
そんな悩みをどう解決して行ったらいいか紹介しよう。

なかなか起きない子供

まずは起きれない子の共通の問題点4つをクリアにしたうえで
子供がすんなり起き、親子関係も良くなる方法を6つ紹介していこう。

起きれない子に共通する問題点とチェックポイント4つ

起きれない子には共通して下記の問題点がある事が多い。
具体的な対処法を実践する前に、まずは下記に当てはまらないか
当てはまる場合は、まずはそこから改善しよう。

そもそも 睡眠時間が足りていない

厚生省では、先日、新しい「睡眠指針2023(仮称)」案の中で
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2023/012652_2.php
①成人、②子ども、③高齢者の区分で
推奨睡眠時間を公表した。

1~2歳児は11~14時間
3~5歳児は10~13時間
小学生は9~12時間
中学・高校生は8~12時間
大人は6時間以上

子どもは、米国睡眠医学会の指針と合わせた内容となっている。
大人の6時間と言うのは、日本独自の内容であり、
アメリカのCDCでは、大人は推奨7時間以上の睡眠としている。
https://www.cdc.gov/sleep/about_sleep/how_much_sleep.html
日本はアメリカより1時間も短い!

なお、ODECが2021年に33か国を対象に行った調査によると
日本人の睡眠時間は平均より1時間短い、7時間22分。

 

世界的にみると短いのがわかる。
推奨6時間と言うのは、忙しい日本人が
実際に守れそうな最低限のラインなのだろう。

日本ではそんな大人の感覚で、子供の睡眠時間もつい短くなりがち。
日本小児保健協会による睡眠習慣に関する調査では、
子どもの生活リズムが年々夜型になりがちなことがわかっている。
http://plaza.umin.ac.jp/~jschild/com/011112.html
まずは子供の睡眠時間をしっかりと確保しよう。

 

睡眠サイクルにあったタイミングでは起きようとしていない

寝ている間に人はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返す。
「ノンレム睡眠→レム睡眠」をひとつの眠りのサイクルとすると、個人差はあるけど、ワンサイクル約90分。
これを眠っているあいだに4〜5回繰り返して起きる。
寝落ちして、深い眠りに入り、90分後に浅い眠りのレム睡眠のピークに来る。
ご存知の人も多いと思うが、このタイミングで起きると、ぐぐっと起きやすいのだ。
そりゃもう、全然違うし、夢も覚えていることが多い。

つまり、おすすめは、

小学生であれば例えば
起きたい時刻 - 10.5時間(90分つまり1.5時間の倍数。9時間、12時間など)= 寝る時刻
なので
6時半 - 10.5時間 = 8時
ということで、8時がベストの就寝時間という事になる。

大人であれば
6時半(起きたい時刻) - 7.5時間(1.5時間の倍数) = 11時(寝る時刻)
ということで、11時がベストの就寝時間という事になる。
 

睡眠の質が確保できていない

寝る前に、ゲームとかスマホとかTVとか見たりしてないだろうか?
画面から発せられるブルーライトを浴びると、
睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が始まらず
なかなか寝付けず、結果として睡眠の質が悪くなってしまうのだ。
なので、少なくとも寝る90分前には、ゲーム画面やスマホやTVなどを見るのを辞めよう。

それから、寝る時に小さなライトをつけて寝る人も少なくないと思う。特に子供は。
でも試しに消してみると、すごく睡眠の質が向上するのがわかる。

実際、寝る前に画面見るのを辞めて、寝る時も真っ暗にするようにしたら
かなり睡眠の質が良くなったと実感したよ。
 

家庭での愛情に満たされていない

子供は学校で多少嫌なことがあっても、家庭で満たされていれば、
行動する意欲が出る。
でも、ここが足りていないと、メンタル的にエネルギー不足になって、
動く気も起きない。

ある時、「早く起きろ~!!」と大騒ぎして無理やり起こそうとするのをやめて
「大好きな〇〇ちゃん、一緒に起きよう♥」
と耳元で囁くようにしたら、すっごく素早く起きるようになったんだよね。
言葉で「大好き」とかって照れくさくてなかなかつたえてなかったりとか
日々小言ばかり、みたいになっちゃってるひともいるかもしれないけど
ぜひ、これを機に、朝に愛情を伝えるというのをやってみてほしい。

もしもウザがられる場合は、愛情を与えているつもりで
日々のかかわりが、過保護過干渉になっていないか
見直す必要があるだろう。これについてはまた別途。

子供がすんなり起き、親子関係も良くなる方法

上記の「起きれない子に共通する問題点」をクリアした上で、
まだなかなか起きない場合は、次を試そう。

ネガティブな言い回しをポジティブに変える

「何度言っても、朝起きない!」「いつも遅刻ギリギリじゃないの!」
なんて言ってませんか?
まさにそれは子供への自己暗示となって
「私は朝起きれない子」「僕は遅刻魔」という
自己イメージを毎日毎日強化して、その通りになっていくよ。
特に寝ぼけた状態でそんなこと言われたら、
ネガティブイメージの刷り込み効果も抜群。

はい、まさに私のことだね。
朝早く起きたりしてしまった日には
「あれ、おかしいな」という気にさえなる当時の私。

どうせ言うなら、ポジティブなことを言おう。
「学校で友達が待ってるね」
「〇〇ちゃんと会うの楽しみにしてるだろうね」
「今日の〇〇楽しみだね」
など。
起きることによってもたらされるメリットを
具体的にイメージできるような声がけをしよう。

間違っても
「早く起きないと学校に遅れるわよ!」
「起きなさい!何度言ったらわかるの!」
と怒りに任せて、言いまくったり、
騒音を立てまくるのはやめよう。

ええ、私も言ってましたよ。
うちの子もね、いくらゆさぶっても、ほっぺをぺちぺちたたいても、
転がしても全然起きないの。

そして私自身も、子供時代、耳にタコができるまで、
大人になるまで親から言われ続けてきた。
布団をひっぱがされたり、嫌な思いもいっぱいした。

朝からの怒鳴り声。不快な目覚め。全くもって憂鬱な朝。
何からも耳を塞いで、ずっと布団の中に潜っていたい気持ちになる。
もちろん親子関係も悪くなる。

それに、起こしてくれる人がいるから「まーいーや」って思うんだよね。
だって、「もう起こさないからね!」とか言っても、
どうせ起こすでしょ、うるさく起こすでしょ。

でもね、親が変わると子も変わる。
私が自分で起きれるようになったのは、親元を離れてから。
つまり、必要に迫られて。

そして、あんなに起きなかったうちの子も、
今はすんなり自分で起きるようになった。

大丈夫。
あなたの子供は、必要があれば絶対に自分で起きれるようになります。
絶対に。

前の日の夜に、明日は何時に起きるか聞いて、本人の意思を確認する

毎晩寝る前に明日は何時に起きるつもりか聞いて
本人の口から「6時半」とかはっきりとした時間を言ってもらうようにしよう。
うちもいつもそうしている。
こうして本人が自分で起きる時間を口に出すことで
それが自分自身に対するコミットメントとなる。
「自分で決めた」という自覚が起きて
自分で言ったからには、守らないと、という気持ちになってくる。

なので親が勝手に決めた時間に起こすよりも格段に
自分で起きようとする率が高くなる。

そして、もしその時間を守れた場合
もしも少しでも守れた場合には、すかさず
「自分で決めた約束 、守れたね!」
ちょっと遅くなっちゃっても
「今日はちゃんと自分で起きようとしてたね」とか。
と、相手を認める言葉をかけよう。
その積み重ねが、自己肯定感にもなっていくから。

子供の好きな朝食や、おやつなどで釣る

寝る前に
「明日朝、約束通り起きれたら、大好きなホットケーキ作ってあげるね」とか
「帰ってきたらチョコパフェ食べれるよ」とか約束しておこう。

そして当日朝、起きる時に、
「ホットケーキが待ってるよ~」とか
「おやつにチョコパフェが待ってるよ」
とか子供が好きなご褒美をポジティブな言い回しでにちらつかせちゃおう。
間違っても
「すぐ起きないと食べれないわよ!」
とネガティブな表現で言わないように。

ただし ここで ご褒美と言っても
「ちゃんと起きたら100円あげるわ」
等の金銭や、何々を買ってあげるというのは絶対にやめたほうがいい。
報酬がないと動かない人になるし、
親子関係も支配的でよくないものになるから。
ポイントはちょっと嬉しいことが待っている、っていうぐらいがちょうどいい。

少しでも以前より改善が見られたら、ちゃんと言葉に出して認める

もしも子供が自分で決めた約束を守れなかったとしても
以前よりも改善している状態があれば、
「自分で起きようとできたね」とか
「昨日より5分も早くできたね」
と言ったように少しでも改善点を見つけて褒めて(認めて)あげよう。

よくあるのは、子供になりに頑張ったポイントがあっても
親はそれについては何も言わず、いつも足りない部分についてばかり
小言を言うパターン。
それって本当に嫌になっちゃう。
だからちゃんと見てるよ、という気持ちも込めてしっかり認めてあげよう。

すでに理想の状態であるかのように話しかける

嘘でしょ!?と思うかもしれないけど、これが意外にも、すごい効力を発揮する。
布団の中でもにゃむにゃしてる段階で
「今日はすっきり自分で起きれて、気持ちいいね」
などと声がけをすると、ぐっと頑張って起き始める。
なぜこのようなことが起こるのか。
その秘密は是非下記を読んでほしい。

一瞬で子どもが変わる イメージング・ブック
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この本には、朝起きない子供に限らず、子育て全般において応用できる、魔法の声掛けが紹介されている。
子供がなかなか言うことを聞いてくれない、と思っている方は
是非読んでみるといいよ。

爽やかな気分で目覚められるように工夫をする

けたたましい目覚ましはやめ、爽やかな音楽が流れるようにしよう。
朝からジリリリリリ と鳴り続ける目覚まし。
子供が起きなくて、延々と鳴り続ける耳障りな音。
本当にイラッとするよね。
それで結局私が止めることになる始末。
このけたたましい音のせいで、親も子も不快になる。

実際、こうしたけたたましい音で無理やり目覚めるのは、
メンタルに良くないこともわかっている。
オススメは、メンタルがリラックスし、気持ちよく起きれるような音楽を
かけるようにしよう。

そして、遮光カーテンであれば、朝日が入るようにすこし開けた状態にしておき
朝起きるとともに、朝日を浴びて体内時計をリセットしよう。
こうすることで、スッキリ起きられて、寝つきが良くなるようになるよ。

番外編)足の裏をくすぐる

それでも起きない場合はくすぐっちゃおう。
ただし効果は人によって違うので悪しからず。
怒鳴り散らしたり、叩き起こしたりするよりもよっぽど愛情に満ちた起こし方だよ。
うちの子は、くすぐったがり屋なので、非常に効く。
起きているときは、膝でもお腹でもめっちゃくすぐったがるのに
寝ている時はなぜか効果なし。
でもね、足の裏こちょこちょだけはすごく効くんだよね。
お子さんによってくすぐったいポイントも違うだろうし
感度も違うだろうから、これは万人に聞くとは言えないけど
最終手段として試してみる価値はありだよ。


これらの点に気をつければ子供がすんなり起きる確率は格段に高くなる。
ぜひお試しあれ。

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